2012年4月22日日曜日

桜の花を追いかけて

今年は長い冬のため桜の開花も遅くなりましたが、それでも東京ではすっかり葉桜となってしまいましたね。
東北方面はこれから桜の季節になりますが、どうしても今一度、桜花を堪能してみたいとの思いでソロで出かけてみることにしました。
目指すは栃木県は芦野というところです。松尾芭蕉の「奥の細道」でご存知の方も多いと思いますが、奥州街道の宿場町の一つの街です。実は此処には母方の実家があり、小学生のころは夏休みや春休み、桜の開花時には欠かさず遊び来ておりました。高校生になってバイクに乗るようになると、夏休みの時にはソロツーで行き、大学時代は暇を見つけては一人でよく通っておりました(笑)。
自分も就職して所帯を持ち、子供も生まれると中々自由に行くことができません。また、祖母が亡くなると一層疎遠になってしまいました。ただ、いつもこの地の桜が頭から離れず、どうしても今年は見たいと強く思っておりました。
さて、それでは出発に向けての準備です。



久しぶりのソロでの遠出なので、タンクバックを装着しました。中に入れたのはレインスーツと軍手、ステンレスワイヤーに少々の工具とバンドエイドといったところです(笑)。
本当は遅くとも朝7時までには出発するつもりでおりましたが、前日の仕事で遅くなり、帰宅が午前様でしたので起床が遅くなってしまいました。そんな訳で予定より2時間遅れでの出発です。

いきなりセブンイレブン前ですが、ここは既に栃木の黒田原です(笑)。昨日は花冷えの寒い一日で、走っていてかなり体が冷えましたが、それでも一度走り出すと止まるのが億劫で、結局ここまでいっきに来てしまいました。ここでセブンのパンと暖かい缶コーヒーで軽く昼食です。
今回は高速を使わずにゆっくりと走りたかったので、国道4号線を北上してみました。ここで少々驚いたのが、宇都宮の先まで新4号バイパスを使ってみたのですが、まるで高速道路を走っているようでした。車線も広く信号も殆ど無く、アベレージスピードもかなり高かったです(笑)。
昼食後、ガスを補給しましたが、スタンドのおじさんに桜の開花状況を聞いてみたところ、「すぐ裏の公園が満開でとてもキレイだよ」とのことでした。
という訳で、ちょっと寄ってみることにしました。


まずは最初の桜です。
ちょうど満開で、本当に綺麗です。これだけ見事に咲いた桜ですが、公園にいたのは散歩途中にベンチで休んでいたおばあさん一人きりでした。この辺の方々はあまり桜に興味が無いのでしょうか。

さて、目的地までここからあと少しです。


芦野の町に入りました。前方に見えているのが通称「御殿山」と呼ばれている桜の山です。どうやら綺麗に咲いているようです。御殿山には後ほど行くことにして、まずは芭蕉の俳句で有名な遊行柳に向かいます。


ここは松尾芭蕉の「奥の細道」で芭蕉と弟子の曾良が立ち寄った「遊行柳」です。詳細は説明しませんので興味のある方は調べて見て下さいね(笑)。
桜はまだ満開ではありませんが、水田に写った逆さ桜(?)がとても綺麗です。
遊行柳の奥には鯉のぼりが上がっています。後で近くまで行ってみることにします。
さて、では歩いて遊行柳に向かってみます。


桜はまだ八分咲きといったところでしょうか。後ろに見える柳の若葉との色合いが綺麗です。
肝心な柳が写っておりませんが、遊行柳です(笑)。ここで松尾芭蕉は「田一枚植えて立ち去る柳かな」と読んでおります。そのとき芭蕉は齢46歳、今の自分より若かったのですね。



気温が低く寒いですが、桜はきれいに咲き誇っておりました。
では、先ほど鯉のぼりまで行ってみます。
田舎ならではのコイの数ですね(笑)。どんな家の方の鯉のぼりなのでしょうか。
さて、それでは芦野の新町にある大きなお地蔵さんを見に行きましょう。


このお地蔵さまは高さが3m弱あり、かなり大きなお地蔵さまです。その昔、芦野宿の厄祓いのために建立されたようで、芦野の新町側のこの地蔵の他に、芦野宿の反対側の入口である仲町側にも同じようがお地蔵さまがあります。
子供の頃、従兄弟たちとここにきて、近くの四肢を拾って同じようなお地蔵さまを作ったことがありました。でも、昔は5m位あるもっと大きなお地蔵さまかと思いましたが、今見るとそんなに大きくはなかったのだと改めて思いました(笑)。
ここにも桜が綻んでおりました。
では、いよいよ「御殿山」と「堂の下の岩観音」に向かいます。

本日はここまで、続きは後日に(笑)。

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