2011年5月28日土曜日

新しい素材

今年もついに関東地方が入梅となりました。作物の育成には欠かせない時期なのでしょうが、宮使えの身にとって、この時期の毎日の通勤は結構しんどいものがあります。まあ、愚痴っても仕方ない事ですが・・・・(苦笑)。
ということで(?)、また新たな素材を入手してみました。今回はコレです。


またまた、nakamichiを入手しました。今回はカセットデッキとしては異端児(?)として知る人ぞ知る、オートリバース機のRX-202になります。1983年発売の機種で、2ヘッド、シングルキャプスタンに、オートリバース機能が搭載されているエントリーモデルになります。シリーズには2ヘッド・ダブルキャプスタンのRX-303、3ヘッド・ダブルキャプスタンのRX-505があります。この年には有名なDRAGONも発売された時期で、レベルメーター等、同じ流れを汲むデザインになっています。入手した筐体はキズも少なく、この頃のモデル共通に発生しているパネル文字のプリント落ちも殆ど無く、程度はかなり良いものでした。

RXシリーズで特徴的なのは、やはりこのオートリバース部分の構造になります。通常、オートリバースといえば、テープ終端までくると、今度はテープが逆方向に走行するのが一般的だと思いますが、このデッキはテープ本体がクルリと反転してA面とB面が入れ替わります。アジマス等、ヘッド位置にこだわるnakamichiが出した一つの結論だと思いますが、その奇抜な動きは見ていてとても楽しくなります(笑)。
入手した筐体はテープの再生・早送り・巻き戻しや、イジェクト等は問題無いものでしたが、肝心のリバースに問題があり、全く機能しておりませんでした。それでは、早速チェックを行ってみます。



前述のとおり、テープ走行自体には何も問題ありません。リバースを試してみると、リバース機能自体は作動しているようですが、何かが引っかかっているような感じで、テープホルダーが少し動いて止まってしまいます。テープを回転させる駆動方法がどのような仕組みなのか判りませんが、早速バラしてみることにしました。



以前に修理したBX-125と同様、nakamichiのエントリーモデルなので特に気になる所はありませんが、特異なリバース機能搭載のためにメカ部分が凝った造りとなっており、基盤自体が真中で分割されています。ベルト等を確認してみましたが、特に早急な交換は必要なさそうです。基盤と基盤の間にある金属板の上に、テープイジェクト用のモーターと、テープの位置を検知する制御用のコントロールスイッチがついています。



テープのホルダーを引き出して、カバーを外してみます。ちょうど「A」の文字部分を中心にテープが反転します。この状態では特にギヤ等はみえません。この後、先ほどの制御用コントロールスイッチがついている金属板を外してみました。写真にはありませんが、イジェクト用のベルトも特に問題ありませんでしたが、リバースを行うギヤ部分のグリスが固着しており、それが原因でテープのリバースが出来ない状態でした。固着部分をきれいにして、グリスアップを行い組み直します。
ここで組み直しの際、制御用スイッチの位置決めに多少コツが入りました。位置をうまくきめないと、テープのイジェクトとリバースのタイミングが合わず、テープのホルダーがうまく収まらない状態になります。ギヤ部分に特に位置マーク等が無いので、何度か調整してうまくホルダーを収めることができました(笑)。



折角なので、フロントのパネルも外し、中性洗剤できれいにしてみました。濡れたウエスで拭いてみた状態でも結構綺麗になっていたのですが、さすがに発売から28年も経っているモデルですので、洗剤で洗うと結構な汚れを落とすことができました(笑)。
またまた筐体が増えてしまいました(苦笑)。そろそろ整理をしないとロフトも大分手狭になってきましたが、自分でメンテナンスしたものは中々手放すことができません。どうしたものでしょうかね~(苦笑)。







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